岩井俊憲「成功できる人は、過去に縛られない人」

by岩井 俊憲(ヒューマン・ギルド 代表取締役)

成功してお金に不自由しない人、稼ぐ人とそうでない人の違いをアドラー心理学的に解説すると、どういうことになるでしょうか? 誤解を恐れずあえて言うなら、成功できる人は「過去に縛られない人」だと言えます。そもそも「過去に縛られる」ということはどういうことでしょうか?

たとえば仕事で何かミスをしたとしましょう。その時あなたはどう考えますか?「またやってしまった。どうして俺はいつもこうなんだろう?」「子供のころから集中力がないって言われていたし……」「学歴がないからやっぱり能力がないんだ」──。こんな考え方をするのが「過去に縛られる人」です。

過去の自分の失敗体験や、その時の状況、昔からの自分の性格などを振り返り、そこに原因を見出すのです。そして「だから今回も失敗してしまった」と自分なりに解釈する。「だから自分はダメだ」とか「うまくできない」と、現在の自分を限定してしまう。これが「過去に縛られる」人です。(中略)

では成功する人の考え方、論法はどのようなものか? 結論から言えば「Aだとしても、こうすればBできるはずだ」「AだからこそBできるかもしれない」という考え方です。「自分は容姿は人より劣るかも知れないが、人間的な魅力を付けることで異性に気に入られることができるはずだ」「自分は学歴がないからこそ、人と違った面白い発想ができるかもしれない」……。

このように一つの過去の事実や現実を言い訳にするのではなく、それを変えていくことで自分も状況もより良く変えられる、成長できると考える人が成功できる人であり、つまりは幸せになれる人だとアドラー心理学では考えるのです。大事なことは変化を恐れないこと。そういう人は仕事でも成功し、結果としてお金も稼ぐことができるということになるのです。

Reference:アドラー心理学から分析する!お金持ちになる法則

本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと(【参考記事】語録.comとは?)。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

また、自分や人間関係、仕事、お金に関するお悩みをお持ちの方は、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事の悩み」(就活生や転職をお考えの方は「就職の悩み」)「お金の悩み」タグをご参照下さい。

あなたを、成功に導く言葉が見つかれば幸いです。





−−

”Be yourself, and don’t worry if someone doesn’t like you. Most people are struggling to like themselves

ー Author Unknown ”
Top Photo By BK, on Flickr

理系屋代表