結果的に筒香の甲子園出場はこの2年時の春、夏の2回だけに終わってしまった。しかし、甲子園出場以上に筒香を成長させてくれたものがあったという。
「僕にとっては、どんな試合よりも毎日の練習の方が思い入れが強いですね。特にミーティングで渡辺監督や小倉(清一郎)部長から話していただいたことは、今でも自分の中に生きています。一日一日、しっかりと目標を立てて練習をするということ。それをするために、的確な言葉で自然に野球をやる気にさせてくれるというか、常にモチベーションが落ちないようにしてくれていたんだなと今になってわかります」
横浜高校は、戦術や技術面を小倉部長が担当し、渡辺監督は考え方や野球を通じて人間性を育成することを大事にした。
“三笠山にのぼる第一歩。富士山にのぼる第一歩。同じ一歩でも覚悟がちがう。どこまで行くつもりか。どこまでのぼるつもりか。目標がその日その日を支配する”
渡辺の座右の銘でもあり、プロで活躍する教え子たちに叩き込まれているこの教えは、今も筒香の中に息づいている。
Reference:筒香嘉智が横浜高の4番だった頃。松坂世代を追い、渡辺監督に学び。
人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、実現させたいこと(目的)に関する名言をご紹介しました。
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”Empathy and compassion allows us to hold a space of love in the midst of whatever is arising
ー Panache Desai ”
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