Dorothy Thompson Only when we are no longer afraid do we begin to live

吉田松陰「己を磨くために人は学ぶ」

by 吉田 松陰(思想家・教育者)

なぜ皆が禁じられた本を読もうとするんか?知りたいからです!学びたいからです!変えたいからです!今までの学問じゃもう日本国は守れん!本当にこん国の事を思う者は知っとる。死に物狂いで学ばんにゃ、こん国は守れんと!

皆に問いたい。人はなぜ学ぶのか?

私はこう考えます。学ぶのは、知識を得るためでも、職を得るためでも、出世のためでもない。人にものを教えるためでも、人から尊敬されるためでもない。己のためじゃ!己を磨くために人は学ぶんじゃ!!

キャリア理論の1つであるSCCT理論によると、行動には、「自己効力感」「結果期待」「興味」の3つが大きく関わっています。

キャリア理論とは、職業選択や変更はどのように行われ、また、それらはどのように行われるべきなのかについて、一連の考え方を示すものです。

「自己効力感」とは「能力の自己評価」、「結果期待」とは「行動の結果、得られるもの」のことです。

「これならできる」とか「満足のいく結果が得られる」とか「興味が持てる」と、動機も高まり積極的に行動できるようになりますよね?

「結果期待」はさらに、報酬などの「物理的な成果」、満足度などの「自己評価的成果」、地位などの「社会的成果」に分けられます。

そのうち、人が最も満足する結果は「自己評価的成果」だといわれており、維新の立役者である吉田松陰の言葉はこれに当てはまります。

また、吉田松陰の盟友の小田村伊之助も、

この本は、島国である日本国が何をなすべきか教えてくれています!禁書だからという理由だけで、中身も読まず葬ろうというのは、学ぶべき者の正しい姿ではありません!

人はなぜ学ぶのか?お役に就くためでも、与えられた役割を果たすためでもない!かりそめの安泰に満足し、身の程をわきまえ、この無知で、世間知らずで、何の役にも立たぬ己のまま生きるなどごめんです!

なぜ学ぶのか?この世の中のために、己がすべき事を知るために学ぶのです!私は、この長州を、日本国を守りたい。己を磨き、この国の役に立ちたい。そのために学びたい!まだまだ学びたい!!

と述べています。

偉業を成し遂げる人や、歴史に名前を残す人は、私利私欲のために行動しないのかもしれませんね。

Reference:NHK





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”Only when we are no longer afraid do we begin to live.

ー Dorothy Thompson
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理系屋代表