あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること、この健全な批判精神こそが、文系・理系を問わず、「教養学部」という同じ一つの名前の学部を卒業する皆さんに共通して求められる「教養」というものの本質なのだと、私は思います。
これは、平成27年3月25日に行われた東大教養学部の卒業式で、学部長の石井 洋二郎氏によって語られた言葉です。
この発言の背景には、東大の論文改ざん・ねつ造事件やレポートにおける不正行為といった問題があると思います。
しかし、それだけではなく、ネットの影響により、他者の言葉を鵜呑みにし、健全な批判精神を働かせず、自分の言葉で語れない人が増えていることに対する危惧もあると思います。
「他者の言葉を鵜呑みにする」
「健全な批判精神を働かせていない」
「自分の言葉で語れない」
これらに該当する人は、冒頭で紹介した言葉が本当に石井氏の発言かどうか確かめることから「教養」を養うことを始めてみてはいかがでしょうか?
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”Be patient. Eventually you will see the beauty in your chaos, the purpose in your pain.
(我慢強くありなさい。混沌の中にある美のように、苦痛の中にある意味にいづれ気づく日がくるから)
ー Karen Salmansohn(作家) ”
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