by ジェラルド・ザルトマン(ハーバード大学 経営大学院 名誉教授)
新しいアイデアを生み出す過程で、「必要なものを相手に直接聞いてしまう」人は多いかもしれません。でも、相手に直接聞いたところで、つまらない答えしか返ってきません。なぜなら、本当によいものは、聞かれた本人も気づいていない「深層心理の部分」に眠っているからです。
ハーバード大学のジェラルド・ザルトマン博士は、無意識の重要性についてこんな言葉を残しています。
「人間は、自分自身の意識の5%しか認識していない。そして、残る95%のほうがわれわれの行動に関係している」
相手にニーズを直接聞いても、聞かれた本人は答えを持っていません。逆にいえば、言語化できない無意識領域は「宝の山」です。だからこそ、大事なのは「問い」です。
ビル・クリントン元大統領をはじめ、世界的投資家のジョージ・ソロス、俳優のアンソニー・ホプキンス、 テニスプレーヤーのアンドレ・アガシなどのコーチングを務めるアンソニー・ロビンズはこう言います。
「私たちが得る答えは、私たちが何を質問するかによって決まります。つまり、どれだけすばらしい答えを得る質問をするかどうかなのです」
Reference:東大で人気化する「アイデア出し」授業の中身
人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、目的を実現させるために行うこと(行動)に関する名言をご紹介しました。
−−
”When you love you wish to do things for. You wish to sacrifice for. You wish to serve
ー Ernest Hemingway ”
Top Photo By BK, on Flickr