人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己」「人間関係」「仕事・お金」に分けられる。例えば、「自己」に関する悩みとは、自分の能力や健康のこと、「人間関係」に関する悩みとは、交友のこと、「仕事・お金」に関する悩みとは、業務内容や給与のこと。
今回は、就活生に向けて、成功者の「仕事・お金の悩み」への向き合い方や捉え方を、名言や格言を通して紹介する。
松尾 豊(東京大学大学院 特任准教授)
ソフトウエアやITの世界では優秀な人と、そうでない人で約30倍、生産性が違う。これが報酬に反映されるのは自然な流れだ。プロスポーツ選手のようにトップエンジニアや研究者を数億円で迎えることは珍しくない。
また情報技術者のピーク年齢は20代。30代で円熟し、40代はマネジメントにまわる。これは米グーグルのラリー・ペイジもフェイスブックのザッカーバーグ、アップルのジョブズ、マイクロソフトのゲイツもそうだった。対して日本企業では20代につまらない作業をさせている。40代は60代の経営層に技術や実績を説明して、60代が理解できなければ流れてしまう。40代は決定権も持たない。野球に例えると、監督が打席に立っているようなものだ。本来もっと実力があるはずだが、組織として力を損なっている。
Reference:【ロボット新潮流! vol.1】東京大学大学院・松尾豊 特任准教授インタビュー(下)
中野 豊明(アクセンチュア マネジング・ディレクター)
アクセンチュアは、通常なら10年かかる経験の蓄積を3年で得られることから「人材の成長が早い」と言われている。
これには極めて単純な理由がある。
例えば、アクセンチュアの社員は、通常の会社なら5年から10年に一度の機会である基幹システムの再構築や全社業務改革のようなプロジェクトに、コンサルタントとして常時参画する機会を得ているからである。
Reference:外資系コンサルで「若手人材の成長」がやたらと早い理由
安井 元康(MCJ 社長)
私は長い間、戦略コンサル会社で採用にも携わってきましたが、どんな有名大学や有名企業出身者、いやたとえ有名戦略コンサル会社出身者でも、この考える癖のない人は絶対に採用していませんでしたし、5分も話せばそういった能力があるか否かはわかります。
Reference:「20代でコンサルに転職」は簡単ではない
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”Surrender to what is. Let go of what was. Have faith in what will be
ー Sonia Ricotti ”
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