池上彰「自分の武器を知ることから仕事選びは始まる」

by 池上 彰(ジャーナリスト)

――就活に臨む学生たちが、仕事選び前の準備としてやっておくべきことは何かありますか。

就活には自分が得意なことや好きなこと、人に誇れることといった「自分の武器を知る」というプロセスが欠かせません。

私の話になりますが、本当はNHKで解説委員をやりたかったんですよ。だから『週刊こどもニュース』時代から「解説委員になりたい」と希望していました。

ところがあるとき解説委員長に呼び止められ、面と向かって「お前は解説委員にはなれないからな」と言われたんです。「解説委員は何かの専門家でなきゃいけない。お前は何でも広く知っているけど専門分野がないだろ」と。そのときは「もうここに自分の未来はない」と落胆しました。

でも同時に「難しそうなニュースを分かりやすく解説する」のも専門性になるんじゃないか。他に誰もやっていないニッチな分野だから、これで生きていけるんじゃないか。そう気付いたんです。つまり「自分の武器」を再認識できた。それでNHKを辞めてフリーになる決心をしたんですね。

皆さんも就活の際は、自分にはどんな武器があるのか、自分の何が武器になるのかを自問してみてください。言うならば「自分の棚卸し」です。そうやって自分で自分の武器を知る。仕事選びや会社選びはそこから始まるんです。

Reference:池上彰氏が就活生に指南「本当にやりがいのある会社の選び方」

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本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

また、自分や人間関係、仕事、お金に関するお悩みをお持ちの方は、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事の悩み」(就活生や転職でお悩みの方は「就職の悩み」)「お金の悩み」タグをご参照下さい。

あなたを、成功に導く言葉が見つかれば幸いです。

【参考記事】名言に学ぶキャリア論 〜成功法則のモデル化とモデルを用いた天職の探し方

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” Awareness is the greatest agent for change.

Google翻訳:気づきは変化の最大の要因です。

ー Eckhart Tolle ”
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理系屋代表