「起業家にとって何が大事なのか」という質問をよく受けます。起業家になる人たちはやはり、やりたいことがいっぱいある人が多いのですが、結局すべてはできない。
では、何からやったらいいのか?それは「何を削るのか」を考えるといいと思います。
考える際に有効なのは、素朴な疑問から考えることです。たとえば売上とサービスとどちらが大切なのかとか、そういう疑問です。その答えは自分の中にあるはずなので、それを整理するんです。結局、何をやるか絞れない人は、普通の起業家にしかなれません。(中略)
そのためにはやはり、信念(明確な目標)を持っていなければ、多少なりとも利益がでている事業をやめるという判断はできません。結局、起業家にとっては、「起業の目標が何なのか」が重要なんです。
Tモデル思考①
この言葉をTモデル(関連記事:ゆう「人生は変えられる」)で考えると、以下のようになります。
「強みに寄りかからないほうがいい」ということも起業家によく話します。もちろん起業家にとって強みは必要ですが、あくまで自分の強みが他人にとってメリットかどうかが大事です。起業家になる人にはそこを勘違いしている人が多い(笑)。
自分の強みがうまく他の人のニーズとマッチすればいいのですが、そうでないと意味がありません。周りがその人のことをスゴイと思っていないのに、俺はスゴイと思っていても全然意味がない。むしろ迷惑な話ですよね。
起業家は自分の強みを発揮しようとするのではなく、なるべく世の中のニーズに応えようとした方がいいと思います。そうしないと、自社の強みはこうでこれで差別化して世界を狙うみたいなことを言ってみたものの全然ニーズがなかった、なんてことになりかねません。
つまり、いまの起業家に必要なのは、柔軟な中に信念を持つということではないでしょうか。
Tモデル思考②
この言葉をTモデル(関連記事:ゆう「人生は変えられる」)で考えると、以下のようになります。
いまの時代がどうなっているのかを考えて、それを利用してどう正しく生きるのかを考えるしかないんです。いまだと少子高齢化で若い人に元気がないというのであれば、逆にそこを生かして、若い人をどう元気にできるのかを考えるとか。そういう時代の中でどう楽しむか、そういうものが大事なんです。
やはり時代の流れには逆らわないほうがいいのではないかと思っています。逆らってもいいことが何もないですから。
僕は常に、水のようなイメージを持っています。もし僕が水だったらどう流れるのか、ここで水を流したときにどう流れると大きな川になるのか、そんなことを考えています。その緩さ(柔軟性)の中で芯を持てばいいんです。
緩さの中に芯を持つためには、周りの人の幸せを考えることです。周りが幸せじゃない人は、絶対幸せにはなれないですから。そうすると、全員は無理なので誰を幸せにしたいかが大事になります。幸せにしたい人のところに自分も行って、自分も相手も幸せな環境をまず作る。そこから広がっていって、その規模が大きくなる。それが市場にもなるし、国にもなるし、ということだと思うんです。
Tモデル思考③
この言葉をTモデル(関連記事:ゆう「人生は変えられる」)で考えると、以下のようになります。
Reference:The First Penguin – 起業家たちの軌跡から学ぶメディア
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”It’s up to us to create the world we want to live in, and we all have the power to do so if we set our minds to it.
ー Richard Branson ”
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