山口周「一所懸命に頑張らず、最も自分が輝ける場所を探す」

by山口 周(独立研究者)

ポジショニングを変えることで、自分の価値が最も高まる場所にポジショニングするというニュータイプのワーキングスタイルを実践し、大きな成果に結びつけたのがノーベル賞を受賞した山中伸弥氏のキャリアです。(中略)

山中氏のキャリアは、私たちにさまざまな示唆を与えてくれます。

山中氏が最初に目指したキャリアはスポーツ整形外科医でした。ですが、これは自分に向いていないと考えて、2年後にはキャリアを転向しています。結構短いな、というのが多くの人の印象ではないでしょうか。

しかし医師としてどの領域で生きていくか、まさにどこにポジショニングするかを選べる期間はそう長くはありません。そのように考えてみれば「2年で見切る」というのも一つの勇気だと考えるべきなのかもしれません。

そしてその後、薬理学の世界に身を転じた山中氏は、ここでも挫折してしまいますが、このとき、後の研究につながる大きなヒントを得ています。

挫折して逃げる。ただし逃げるときにタダでは逃げない。そこから盗めるものはできるだけ盗んで、次のフィールドで活かす。そのようにしてフィールドを越境しているからこそ、知識や経験の多様性が増加し、それがやがてユニークな知的成果の創出につながったわけです。

山中氏のキャリアは、一般に日本では忌避されがちなニュータイプの行動様式、つまり「一所懸命に頑張らず、次々にポジショニングを試すことで、最も自分が輝ける場所を探す」という行動様式がもたらす大きな成果を示しています。

Reference:【山口周】努力は本当に報われる?「1万時間の法則」がデタラメな理由




本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです(【参考記事】上野洋平「成功するために必要な8つのこと」)。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

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”When you make the sacrifice in marriage, you’re sacrificing not to each other but to unity in a relationship

ー Joseph Campbell
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理系屋代表