午堂登紀雄「子供の教育で大事なのは、点数よりも、自分の課題を見つけ、対策を探り、目標を設定し、自分にあった勉強法を自分で見つけること」

by午堂 登紀雄(エデュビジョン 代表取締役)

名門校や個別の学校では考える力の養成を重視しているところもありますが、一般的な学校システムには学習意欲や問題解決能力を育てる機能はないし、先生もそれらを効果的に教えることは難しい可能性が高い。そういう限界を知り、学校と家庭との役割分担をする必要があります。つまり学校では読み書きそろばんのスキルを伸ばし、家庭ではそれ以外の能力を伸ばすことに、親は注力するということです。

真の学力とは、自分で課題を見つけ、自ら主体的に学び、探求し、それまで獲得した様々な知恵を組み合わせ、あるいは必要な分野を新たに習得し、より良い問題解決に導く姿勢・資質のことです。そもそも子が社会に出るころには、何の職業につくかわからないし、環境がどう変わっているかもわからない。だからそういう状況でも自ら目標を設定し、それに対する最適な手段を選択する能力の獲得が必要です。

そのためにも、親はテストの点数や偏差値で一喜一憂しないことです。子のテストの結果よりも、たとえば「平均点からどのくらい上下なのか」「その理由は何か」を聞く程度に済ませ、「今回の問題点と今後の課題・改善点、戦略」を分析させることです。子どもが小学生など小さいうちは、頭の中だけで整理するのは難しいでしょうから、紙に書いてもらってもよいでしょう。

大事なのは点数よりも、自分の課題を見つけ、対策を探り、目標を設定し、自分にあった勉強法を自分で見つけることです。これは社会に出てからも要求される能力であり、その学び方の違いで差が生まれます。何を学ぶか、よりも、どう学ぶかが、クリエイティブな能力、イノベーティブな姿勢につながります。

出典)『「稼ぐ子」に育てるために今すぐやめる24のタブー』(マガジンハウス)

Reference:成功する子はどう育つ? お金持ちが考える教育法

本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと(【参考記事】語録.comとは?)。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

また、自分や人間関係、仕事、お金に関するお悩みをお持ちの方は、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事の悩み」(就活生や転職をお考えの方は「就職の悩み」)「お金の悩み」タグをご参照下さい。

あなたを、成功に導く言葉が見つかれば幸いです。





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理系屋代表