前田裕二「自分のためではなく、誰かのために全力になる」

by前田 裕二(SHOWROOM 代表取締役社長)

天野

「パッション」とおっしゃいましたが、「メモ習慣」を続けられているのはなぜなんでしょうか? 継続するコツとかあるんでしょうか…

前田さん

ひとつは、やってるとやってないとじゃ、明確にパフォーマンスが違うからですね。僕は、すべての打ち合わせや仕事において「相手の期待値を二段階超えよう」と意識している。そのために、メモの魔力に頼っているんです。

天野

すべての!

前田さん

でもそれは当然カンタンじゃない。人間だから眠かったり集中できなかったりすることもある。そんなときでも「コンスタントに相手の期待値を超えていく」ための習慣が、メモなんです。

あとは、「尽きない燃料」がベースにあるからです。自分の人生は「自分のためではなく、誰かのために全力になる」、そして、そのある種「見返りを求めない愛情」によって人にパワーを与える、という軸で生きていくって決めている。大学時代に本気で自己分析をしたことがあって、そこで得られた“深い腹オチ”が自分の奥底のところであるから、強い風が吹き付けてきても、ずっと同じモチベーションでいられると。

前田さん

これは、人生を振り返って自己内省、自己分析してみたものです。自分は幼いころに両親をなくしている。だけど兄や学校の先生など、たくさんの人からの「無償の愛」をもらって生きてきたんですよ。そこで受けた愛情の総量が大きかったから、今こうして逆境をプラスに転換して頑張れてる。だから今度は、自分が与える側に回る人生にしようと思ってるんです。

天野

「『自分は両親がいないから、十分な愛を受けていない』と思うのは違う」「むしろ、補って余りある大きな無償の愛によって支えられてきた」これは…感動的なメモだ…

前田さん

なんだか恥ずかしくなってきましたが(笑)。人生を大きく左右する自己分析も、「抽象化」が鍵になっています。たとえば就活や転職の面接で「今までつらかったことは何ですか?」って質問されて、「大学受験に失敗したこと」…で終わっちゃう人が多い。

そこを抽象化することが大事なんです。受験に失敗っていうのはファクトでしかなくて、努力が報われなかったことがつらかったのか? まわりの友だちは皆合格してるのに出遅れるのがつらかったのか? それとも親にお金で迷惑かけちゃうのがつらいのか?そう考えたときに、「やっぱり親だな」となったとする。「じゃあ、親を喜ばせることを自分の軸にしよう」と考えるのが抽象化。そこから具体的に転用していけるじゃないですか。

天野

軸か…就活のときによく聞きましたが、いまはあんまり考えてないな…

前田さん

自分が面接官をやってても、優秀な人ってこれを勝手に言ってくれますよ。聞かなくても、抽象と具体を往復しながら説得力ある議論を展開してくれる感じです。

Reference:「前田裕二流メモ術ってめんどくさくない?」とツッコんだら、そのウラにある壮大な想いを知った

本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと(【参考記事】語録.comとは?)。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

また、自分や人間関係、仕事、お金に関するお悩みをお持ちの方は、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事の悩み」(就活生や転職をお考えの方は「就職の悩み」)「お金の悩み」タグをご参照下さい。

あなたを、成功に導く言葉が見つかれば幸いです。




−−

”When we are closed to ideas what we hear is criticism. When we are open to ideas what we get is advice

ー Simon Sinek ”
Top Photo By BK, on Flickr

理系屋代表