中田敦彦「才能は、コンプレックスの裏側にある」

by 中田 敦彦(お笑いタレント)

「オリエンタルラジオは2005年、今でいうところのリズムネタ・武勇伝で一気に人気を得ることができました。本格的に芸人活動を開始して、1年足らずのことです。一方で先輩芸人たちから『武勇伝は宴会芸に過ぎない』というような、厳しい言葉を浴びせられもしました」

このことをきっかけに、自分というものを見失ったという中田氏。先輩達の言葉に従ってお笑いの王道・漫才に取り組むことにしたのだ。

「しかしダメでした。向いていませんでした。10年ほど続けて、テレビでも披露しましたが、ほとんどの人に『漫才もやっているの?』と言われる始末でした」

そんなか、中田氏は新たな道に進むきっかけをインターネットで見つけることになったという。

「YouTubeで『オリラジ』と検索したら、ネタを披露する動画でなく、バラエティ番組で歌ったり踊ったりしている動画が、トップに来ていたんです。僕らはネタを披露する芸人としてより、ふざけたことをしている姿のほうが人々に楽しまれていることに気づきました」

さらに後輩芸人の大ブレイクが中田氏に大きな影響を与える。

「2015年に8.6秒バズーカーが発表したリズムネタ『ラッスンゴレライ』です。藤森くんと必死に練習してイベントで披露したら、ネット上で大騒ぎになりました。その時、『これでいいんだ』と確信しました」

その後、中田氏は自由な発想で6人組の音楽ユニット『RADIO FISH』を結成。6曲目の『PERFECT HUMAN』を大ヒットさせた。中田氏は自身の活動を振り返り、こう語った。

「人は自分の良さを自分では気づけないようにできているのではないか、と思っています。自分には当然のことでも、他人からは優れて見える。それこそが『才能』なのだと実感しました。才能はコンプレックスの裏側にあります」

Reference:「個人」に関する成功者の言葉

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、先天的資質や能力、性別など(個人的要因)に関する名言をご紹介しました。





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”If you realized how beautiful you are, you would fall at your own feet

ー Byron Katie ”
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理系屋代表