マルクス・アウレリウス「感謝や評判、見返りなど第三のものを期待するのは愚かなこと」

byマルクス・アウレリウス(第16代ローマ皇帝)

今週ご紹介するのはマルクス・アウレリウスの『自省録』からの言葉です。この本の第7巻、73節でアウレリウスは、善い行いをしたあとで賞賛や見返りを期待する人たちを厳しく批判しています。

”君が善事をなし、他人が君のおかげで善い思いをしたときに、なぜ君は馬鹿者どものごとく、そのほかにまだ第三のものを求め、善いことをしたという評判や、その報酬を受けたいなどと考えるのか。”

その意味するもの

他人に善事をなすとき、重要なことは2つだけです。あなたが善い行いをしたこと、そして、誰かがあなたの行ないから利益を受けたこと、の2つです。感謝や評判、見返りなど第三のものを期待するのは愚かなことです。

Reference:人生の役に立つ言葉:善い行いの先に、見返りを求めてしまう人たちへ

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。

例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。

今回は、「人間関係の悩み」に関する名言をご紹介しました。





−−

”Do not try to push the river. The cycles of life present themselves, play themselves out, and make smooth every passage and terrain

ー Neale Donald Walsch ”
Top Photo By BK, on Flickr

理系屋代表