メンタリズムのパフォーマンスでテレビに出始めると、寝る間もないほど忙しくなったというDaiGoさん。
失敗できないという日々のプレッシャーから、打ち合わせや、リハーサルに行かなかったこともあったとか。
そして次第に、「今の自分は本当の自分じゃない」とか「他に才能があるんじゃないか」とか「もっとやるべきことがあるんじゃないか」と現実逃避を始め、2度も引退騒動を起こしてしまったとのこと。
そんなメンタルがボロボロになったDaiGoさんを救ってくれたのは、「DaiGoさんのパフォーマンスがボクの人生を変えてくれた」というある大学生からの一言でした。
この一言で「人の心を動かし、人を喜ばせたい」という自分の想いに改めて気づいたDaiGoさんは次のように語っています。
パフォーマンスでもセミナーでもコンサルでも本を書くでもなんでもよかった。
それが本当は大事なことだったのに、それが見えなくなっていて、一番大事なものを真っ先に捨てていた。当たり前になってしまったから。
自分で大事なものを捨てて苦しんでるところを救ってくれたのがこの大学生だった。
人は誰でも自分に対するイメージ(以下、自己イメージ)を持っています。
自己イメージは、他人から「○○ちゃんは優しいね」と言われると、「自分って優しいんだ」と認識し、「優しくありたい」と思うように、「他人は自分をどう見ているか」という他己認知と、「自分をどのように見るか」という自己認知、「自分はどうありたいか」という理想的自己の3つの要素からできています。
そして、この自己イメージと合う経験ができれば、その経験を抵抗なく受け入れることができるのですが、自己イメージと合わない経験や、そもそも自己イメージがわからなくなっていると、DaiGoさんのように抵抗が生まれてしまいます。
でも、抵抗が全て悪いというわけではありません。
なぜなら、自己イメージに合わない経験でも、自己イメージを変えることによって成長できるからです。
ただ、自己イメージがわからないと、何をすればいいのかわからなくなりますし、どこに進んだらいいのかもわからなくなるので相当辛いと思います。
自己イメージがわからなくなった時は、家族や友達など、自分以外の身近な人に自分のイメージを聞いてみることが大切です。実際、DaiGoさんは大学生のたった一言で自己イメージを取り戻せています。
また、自己イメージに合う経験でも、その経験を否定的に捉えることで抵抗を生んでしまうケースもあります。そういう場合は、論理療法や認知療法と呼ばれる治療法もあるので参考にしてみて下さい。
あと、DaiGoさんのメンタルがボロボロになった経緯と同じストーリーがあったとして、メーテルリンクの青い鳥の話(2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにあったという物語)をされていました。
こうした話を聞くと、童話には人生訓が込められているように思えます。
もし、昔の人が人生訓を物語の中に組み入れたのだとすると、いつの時代も人って変わらないんだなーって思いました。
Reference:tv asahi
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”To withhold from living is to die … the more you give of yourself to life the more life nourishes you.
ー Anaïs Nin ”
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