為末大「天職は、自分を表現できている実感があるかどうか」

by 為末 大(元アスリート)

一体、天職とはなんなのだろうか? これに最も的確に答えた言葉は、元アスリートの為末大さんの言葉だと思う。為末さんは、以前、対談させて頂いたことがある。

北野:「天職とは何か」ということをお伺いします。僕は天職を「お金が死ぬほどあってもやりたいこと」と定義していますが、為末さんはいかがでしょうか?

為末:おっしゃることに同意します。もし僕なりの解釈を入れるとしたら、「自分を表現できている」実感があるかどうかですね。会社を始めてから、世の中には溢れるほどやりたいことがある人ばかりじゃないことに気付きました。そんな人たちにとっての幸福な仕事の仕方は「何でか分からないけど、すごく上手にできる」とか「どうしてこんなに人に喜ばれるんだろう?」みたいなところにあると思います。それって、自分を表現できているかどうかなんですよね。

そう、まさに僕が先輩に伝えたかったことは、これだった。適職と、天職はとても似ている。適職は「自分がうまくやれること」であるし、「稼げること」でもある。

だが、天職は違う。天職はこれに加えて「自分を表現できている」という強い実感があるのだ。 例えば、ある有名なウェブライターは、自身の執筆業について聞かれたとき、「息を吸うように文章を書いている」と笑顔で語っていた。彼女にとって、書くことはまさに自分を表現できているという実感を感じるものなのだ。 このように、天職は「自分を表現できている」という実感を伴うものなのだと思う。

Reference:「適職」と「天職」の違いで悩む35歳。

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。

例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。

今回は、「仕事・お金の悩み」に関する名言をご紹介しました。





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”Only when we light up our heart, can we inspire others to do the same

ー Master Cheng Yen ”
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理系屋代表