松本利明『ポジティブな視点に切り替えるには、「いい意味で」を使えばいい』

by松本 利明(人事・戦略コンサルタント)

ここでは、自分の欠点や嫌いなところを魅力に変える方法を紹介しましょう。

最初に、自分の欠点や嫌いなところを書きます。誰もがたくさんのコンプレックスを抱えて生きていますから、長所よりもたくさん出てくるでしょう。

例として、「臆病だ」「ビジョンを描けない」で考えてみます。

次に、その欠点や嫌いなところの下に「いい意味で」と書きます。「いい意味で」は「変換」機能がある言葉なのです。

事実は1つ。しかしとらえ方により、ポジティブにもネガティブにもなるのです。事実をネガティブに見るとコンプレックス。ポジティブに見ると「強み・持ち味」になります。

コンプレックスは事実を「悪い意味」でとらえている現象。ポジティブな視点に切り替えるには悪い意味の逆視点、「いい意味で」を使えばいいです。実際にやってみましょう。

魔法の言葉、「いい意味で」を使ってみましょう。

• 臆病だ→「いい意味で」→「慎重」「ミスをしない」「堅実」
• ビジョンを描けない→「いい意味で」→「柔軟」「仕事を断らない」「素直に受け止めて行動を変えられる」

欠点をいい意味に置き換えた言葉が書けたら、さらに「だから」と続けます。「だから」という言葉には、言葉をまとめる力があります。気づいていなかった自分の魅力をまとめ、仕事に結びつけましょう。

• 臆病だ→「いい意味で」→「慎重」「ミスをしない」「堅実」→「だから、ミスなく堅実な仕事ができる」
• ビジョンを描けない→「いい意味で」→「柔軟」「仕事を断らない」「素直に受け止めて行動を変えられる」→「だから、何事にも縛られず柔軟に仕事ができる」

このように自分では気づかなかった魅力に気づかせてくれる魔法の変換装置です。

Reference:自分をよく見せようとする人は、一生成功できない

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。

例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。

今回は、「自己の悩み」に関する名言をご紹介しました。





−−

”Sometimes it’s hard in the moment, but life is always giving you exactly what you need to grow to your next level

ー Marie Forleo
Top Photo By BK, on Flickr

理系屋代表