ロイ・バウマイスター博士らが行った心理学の研究でも、200以上の文献をメタ分析した結果、人の行動や認知の幅広い範囲で「悪は善よりも強い」という一般原則が成り立つことがわかりました。
さらには、類は友を呼ぶ、ではありませんが、ネガティブな思考や感情は粘着性があり、脳に長く残ることがあります。不安が憂鬱感や無力感を引き寄せ、心を疲弊させて、私たちを弱気にさせてしまうのです。
Tモデル思考
この言葉をTモデル(関連記事:ゆう「人生は変えられる」)で考えると、以下のようになります。人間は生物としてこの世に存在している以上、自己の存在を否定されることが人間にとっての最大の不幸だといえます。
そう考えると、ネガティブ要因の最たるものである「悪口」や「いじめ」は、その人の存在を否定する行為になります。
存在を否定する行為は、結果期待や自己効力感を収縮させます。
つまり、ネガティブ要因がその人の存在に深く関わるからこそ、ネガティブな感情がより強く長く持続したり、ネガティブな体験がより印象的でより記憶に残るというわけです。
Reference:東洋経済オンライン
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”You lose control over your mind because of the presence of too many desires. Desires force the mind to find fulfilment in the external world.
ー Swami Parthasarathy ”
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