「稼ぐ力」がある人にはどのような共通点があるのか。一方「稼ぐ力」が乏しい人たちには、どのような傾向があるのか。また「稼ぐ力」がない人たちは、どのようにすれば「稼ぐ力」を養うことができるのか。(中略)
藤原:希少性を発揮しなければ、稼ぎを高くすることはできません。簡単にいえば、需給の関係。仕事の稼ぎは需給の関係から逃れることができません。需要がたくさんある市場で、供給が少なければ稼ぎが上がる。また、需要がそれほどない市場でも、供給側が1人しかいなければ稼ぎが上がる。例えば、小さな島で人口がものすごく少なくても、医者の免許を持っているのが1人であればその人は稼ぐことができますよね。(中略)
100万人の中で1人の存在になるのは難しいですが、100人の中で1人になるのはそれほど難しくありません。例えば、営業、販売、経理、財務などの世界で、100人の中で1人の存在になるのは、1万時間くらいあればなれるでしょう。もちろん、運だけでその存在になることはできません。1日6時間その仕事をやると、だいたい5年で1万時間になる。(中略)
営業であれば、1万時間経験を積むと100人の中で1人の存在になることができます。それでは、1万人の中ではどうでしょうか? なれないことはないですが、ものすごく難しい。では、どうすればいいのか。さらに営業のスキルを磨いて1万人の中で1人の存在を目指すこともいいのですが、ここで掛け算をしてみてはいかがでしょうか。
左足の軸足が決まったら、次は右足の軸足を決めるといった感じ。営業で100人の中で1人の存在になることができれば、次は販売で1人の存在になればいい。例えば、25~35歳の間にある分野で100人の中の1人になることができれば、次はその近い分野で、100人の中の1人を目指す。そうすると、営業と販売ができる存在になったり、財務と経理ができる存在になったり、広報と宣伝ができる存在になることもできる。(中略)
このような掛け算の仕組みを意識してやっている人はどのくらいいるのでしょうか。少ないですよね。会社から人事異動を命令されて「営業でがんばってきたのに、販売に左遷させられた……」「財務をやっていたのに、経理に回された。これまで大きなお金を扱ってきたのに、これからは100円の領収書を処理しなければいけない……」といった感じで愚痴を言っている人も多いはず。
掛け算の“妙”に気づいている人はすでに実践していて、そうした人には「希少性」という旗が立っているんですよね。
図解で語録
この言葉をTモデル(関連記事:ゆう「人生は変えられる」)で考えると、以下のようになります。
- 稼ぐという「目的」を達成するのに必要な「個人的要因」は希少性
- できることを掛け合わせることで、希少性は上がる
Reference:ITmedia ビジネスオンライン
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”There are no seven wonders of the world in the eyes of a child. There are seven million.
ー Walt Streightiff ”
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