私たち親は子供に何かを教える際に、周囲の子供やきょうだいを例に取り、比較をしがちです。それにより、見本を示すと共に、間違いに気づかせ、懲らしめる効果を狙うのです。
しかし、これがうまくいくことはありません。比較されることにより、子供は自信を失い傷つきます。そして劣等感を肥大化させ、間違った方向で劣等感を補償しようと試みます。多くの場合、それは問題行動となります。つまり、親が子供を比較することにより、問題行動がなくなるのではなく、むしろ問題行動を増やしてしまうことになるのです。そして、この問題は親子間に限ることではありません。先輩と後輩、上司と部下の間においても同じことが起きます。その場合も周囲の人と比較すべきではないのです。
もし正しい例を示したいのであれば、本人の中にある、ほんのわずかでもできていることを見つけ、それに気づかせることが大切です。たとえわずかであったとしても、できていることを示し、それを認め、さらに増やすよう要望するのです。比較をするのなら、過去の相手と現在の相手を比較することです。相手の「自己ベスト更新」をほめるのです。
Reference:「人間関係の悩み」に関する成功者の言葉#2
人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。
例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。
今回は、「人間関係の悩み」に関する名言をご紹介しました。
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”How people treat you is their karma; how you react is yours
ー Wayne Dyer ”
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