人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己」「人間関係」「仕事・お金」に分けられる。例えば、「自己」に関する悩みとは、自分の能力や健康のこと、「人間関係」に関する悩みとは、交友のこと、「仕事・お金」に関する悩みとは、業務内容や給与のこと。
今回は、成功者の「自己の悩み」への向き合い方や捉え方を、名言や格言を通して紹介する。
アルフレッド・アドラー(精神科医)
誰かが始めなくてはならない。見返りが一切なくても、誰も認めてくれなくても、「あなたから」始めるのだ
Reference:あなたが辛いのは「自分のことしか考えていないから」である
梶谷 真司( 東京大学大学院 総合文化研究科 教授)
私たちが日ごろの生活でぶつかるのは、「上司が嫌」「お金がほしい」といった非常に個人的で、具体的な悩みです。自分の問題に向き合うとき、自分の問題の専門家はほかならぬ自分自身です。偉大な哲学者の理論は、手助けにはなっても、だれにでも当てはまる万能な解決策にはなりえません。人生では、哲学者の言葉ではなく、自分の言葉で自分の問いを立て、考える必要があります。
Reference:なぜ”いじめられている人”を見て笑うのか
西岡 壱誠(東京大学教養学部文科二類2年生)
私が「試験テクニック」の重要性に気が付いたのは東大を目指して2浪している時のことです。元々偏差値35だった自分は、「東大に行きたい」と考えた時に、「ただちゃんと、きちんとたくさん勉強すれば東大に合格できるはずだ!」と馬鹿正直に考えました。でも、2回東大に不合格になった時点で、「どうしてこんなに頑張っても合格できないんだろう?」と思い悩み、「何かが間違っているんじゃないか」と思うようになりました。
結論から言うと、間違いは2つでした。
勉強の方法が間違っていたことと、「試験テクニック」を軽んじていたこと。「正しい勉強の方法」に関しては、別の著書(ゲーム式暗記術)で紹介させていただきましたが、問題は後者です。かつての自分と同じように、馬鹿正直に「たくさん勉強すれば合格できる」と考えて、ちゃんと勉強してしまう人も多いと思いますが、それでは結果に結びつかない場合が多いんです。「正々堂々じゃなくてもいいから、どんな手を使ってでも、一点を稼ごうとする意識」。本当の意味で合否を分けるのは、知識量でもなければ努力でもありません。『試験テクニック』なんです。
Reference:東大生の実践する「テストの裏ワザ」を集めた本を書いた理由
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”Actual shortcuts often appear to be detours
ー Seth Godin ”
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