人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己」「人間関係」「仕事・お金」に分けられる。例えば、「自己」に関する悩みとは、自分の能力や健康のこと、「人間関係」に関する悩みとは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金」に関する悩みとは、キャリアや給与のこと。
今回は、成功者の「仕事・お金」への向き合い方や捉え方を、名言や格言を通して紹介する。
清水 久三子(アンド・クリエイト代表取締役社長)
自分以外の誰かのせいにしても、問題というボールをたらい回しにして投げ合うようなもので、自責思考の強い誰かがそのボールを拾って苦しむことになりかねません。人ではなく、「プロセスやモノなど仕組みのせい」と考えていくことで、膠着した問題を少しずつでも前進させる前向きな他責思考になります。
前向きに他責思考する際の考え方としては、人のせいにしないということに加えて、単に難癖をつけたり、環境のせいにしないことも求められます。具体的に仕組みの何が問題なのかを見抜いて、改善するアイデアを出していく必要があります。よくない点までは見つけやすいものですが、それだけでは不平不満どまりです。改善のアイデアを出さないと、単なる責任逃れで終わってしまいます。(中略)
改善策を発想しやすくする手法として「オズボーンのチェックリスト:SCAMPER」をご紹介します。(中略)
改善策・打開策を考えるのに向いている発想法です。以下のチェックリストの質問に基づき、次々と考えていくことで、改善案を出しやすくなります。
・Substitute:代用してみたら?
・Combine :組み合わせてみたら?
・Adapt :応用/適用してみたら?
・Modify :変形/修正してみたら?
・Put :置き換えてみたら?
・Eliminate :排除してみたら?
・Rearrange:再調整してみたら?
Reference:できる人は健全に「他者のせい」にしている
横山 信弘(経営コンサルタント)
過去どんな偉業を成し遂げた人でも、「気弱」になるシーンがあります。それは慣れないことをするときです。(中略)
私はビクビクすることと、ビックリすることを別に分けています。(中略)ビックリすることは鈍感でない限り難しいですが、ビクビクすることは、事前に準備することで回避できます。
気丈に振る舞うためには、衝動的にならないよう「心の準備」が不可欠です。「心の準備」を繰り返すことで「状況判断能力」が鍛えられていきます。
Reference:「気弱な人」から「気丈な人」になるためのたった1つのポイント
イーロン・マスク(スペースX 創業者)
何と言っても彼は、世界を変えるオンライン決済企業を立ち上げ、自動車産業に大変革をもたらし、次の十年で人類の火星到達が実現するという夢を見るよう世界にけしかけた人物なのだ。つまり彼は、信じられないほどに幅広い知識を持っている。
彼はいったいどうやって、これほどさまざまな分野について、これほど多くのことを学んだのだろうか。(中略)
「知識を一種のセマンティックツリー(意味的な木)に見立てることが大切だ。基本原則、すなわち幹や大きな枝をまず理解する。細部である葉にとりかかるのはそのあとだ。そうでなければ、これらの葉はどこにもぶら下がれなくなってしまうからね」
Reference:アインシュタイン、ファインマン、マスクに学ぶ「高速学習の秘訣」
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”Wherever you are, I wish for you and your family love, peace and happiness this Christmas
ー Symphony of Love ”
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