西郷隆盛「人に対して、何か提言しようとするときには、公平かつ誠実でなければならない」

by西郷 隆盛(政治家)

西郷が遺した『南洲翁遺訓』の三五則に、次の一節が記されている。

「人に推すに公事至誠を以てせよ」
--西郷隆盛

人に対して、これはどうかと、何か提言しようとするときには、公平かつ誠実でなければならない、ということだろう。

この前段には、次のような一文が綴られる。

”「人を籠絡して陰に事を謀る者は、好(よ)し其事を成し得る共、慧眼より之を見れば醜状著るしきぞ」”

つまりは、人を言いくるめて陰で謀(はかりごと)をめぐらすような行ないは、たとえそれで事が成就したとしても、本質を見抜く目をもって見れば醜いことこの上ない、という意味。

勝海舟が西郷に感じとっていた「はらわたを見すかされる」ような恐ろしさは、まさに西郷の内面と符号していたのである。

Reference:【西郷隆盛の名言】「人に推すに公事至誠を以てせよ」

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、他者(他者承認)に関する名言をご紹介しました。




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”One who acts with integrity and a sincere heart will win the trust of others

ー Master Cheng Yen ”
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理系屋代表