羽田徹「できないことに、とらわれるのではなく、自分ができることに集中をしよう」

by羽田 徹(話し方コンサルタント)

人のやる気(=モチベーション)は長続きしません。

モチベーションには波があり、誰しもが、上がったり下がったりします。
しかし、このモチベーションの波が大きかったり、下がっている期間が長いと厄介です。
仕事でパフォーマンスを出そうと思ったら、可能な限りモチベーションの波を小さくし、高い位置で保つことができるのが理想です。

モチベーションが下がっている部下には「できないことに、とらわれるのではなく、自分ができることに集中をしよう!」と声を掛けてあげてください。しかし、なぜ、それがやる気を保つことになるのでしょうか。

メジャーリーグで年間安打数262本の世界記録を打ち立てたイチローは、モチベーションを保つ天才でもあります。自分がどのような環境に置かれても自分ができるベストを尽くす姿はプロの鏡です。

そんなイチローは、安打数には拘っていても首位打者には拘らなかったと言います。
その理由は明快です。

「安打は自分が打てば積み重ねられるが、首位打者は他人が自分より打率が高ければ取れないので、自分ではコントロールできない」からです。

つまり、他人の動向を気にすることなく、自分自身がやるべきことに集中をしていたのです。これは、このイチロー選手や、世の中の一流と言われるビジネスパーソンには共通したものです。

逆に、すぐにモチベーションが下がる人の特徴は、“自分がコントロールできないもの”に対して余計な感情を持ち、イライラを募らせるのです。具体的には、他人の言動を気にしたり、会社が悪い、世の中が悪い、環境が悪いと、今の悪い状況をすべて自分以外のせいにしてしまっています。

このように、“他人”や“環境”に対してイライラして神経を使っている状態だと、自分自身のモチベーションは保てません。

では、どうしたらよいのでしょうか? それは、イチローのように、“自分がコントロール可能なもの”に対して集中をさせるのです。

他人や環境というのはコントロールできないものなので、一旦置いといて、自分に何ができるのか?に集中させるのです。

Reference:やる気を引き出す!モチベーションが続かない人への正しい伝え方

本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと(【参考記事】語録.comとは?)。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

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あなたを、成功に導く言葉が見つかれば幸いです。





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”The faith waiting in the heart of a seed promises a miracle of life which it cannot prove at once

ー Rabindranath Tagore ”
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理系屋代表