樺沢紫苑「幸せを感じるにはトレーニングが必要」

by樺沢 紫苑(精神科医)

樺沢先生

幸せを感じるにはトレーニングが必要なんです。

誰だって程度の差はあれど、幸せなことと不幸せなことの両方に出会っているはず。それなのに「毎日つまらない」と感じているとしたら、幸せにつながることを発見する能力が低いせい。

“プチ幸せ”を見逃してしまっているんです。

ライター・森

たしかにそうかもしれません…

樺沢先生

そういう人は幸せにはなれません。

きっと100億円もらっても「税金どうしよう」とか「盗まれないかな」なんてことで頭がいっぱいになってしまいますからね。

いま幸せでない人は、そのままだと一生幸せになれないんです。

ライター・森

厳しい…。では、どうしたら幸せを発見する能力を高められますか?

樺沢先生

簡単です。寝る前に、その日あった楽しいことを1行でいいので3つ書き出してみてください。3分もあればできますよ。

ライター・森

えっ、それだけでいいんですか? しかし、なぜ「書き出す」んですか?

樺沢先生

頭に思い浮かべるだけではダメ。考えるのと書くのでは記憶の定着に圧倒的な差が出ますから。

そうやって書き出す習慣をつけると、幸せだった記憶が頭に残ってポジティブになってくるので、まわりにもポジティブな人が集まる。すると連鎖的に楽しいことが次々に起きるようになるはずです。

幸せを感じる脳内物質が出る行動とセットで、“プチ幸せ”を書き出す習慣をつけましょう。

Reference:成功者が自殺してしまうのはなぜ? 脳科学的に「幸せになる方法」を教えてもらった

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。

例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。

今回は、「自己の悩み」に関する名言をご紹介しました。





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”Every obstacle is an opportunity. Every obstacle is a test

ー Wayne Dyer ”
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理系屋代表