栗岡大介「伸びる企業の経営者は円より縁を大事にしている」

by 栗岡 大介(レオス・キャピタルワークス シニア・アナリスト)

【栗岡】僕は仕事がら日本中を走り回って色々な経営者の人に会ってるんですが、成長企業の経営者に通じることは、お金や出世のために生きてないということ。“円(お金)よりもご縁を大切にしてるな”と感じています。

最近、メディアで無縁社会という言葉を見聞きすることが増えてきました。会話や食卓を囲むことが減るなど、人間同士の繋がりが希薄化するからこそ、縁の回復のプロセスにおいて新たなイノベーションが生まれると信じています。実際に日本で過疎化が進む地域で、これまでにない試みで成長を続けている企業が沢山存在しています。円の時代から縁の時代にシフトする中で、縁を結び続けて幸せを生む経済サイクルが生まれる。

【松嶋】確かに、縁を一番大切にしてるかな。ただ、小さい頃からそういう性格でもなかったんだ。実は、小学校6年生の卒業式が人生に大きな影響を与えてくれて今の自分がある。

小学校3年、4年の時の担任の先生が鬼のように怖くて。とにかく厳しくて、よく殴られました。でも卒業式の日に“一期一会”と黒板に書いたんです。それからですね、私のものの見方がガラッと変わったのは。一期一会という言葉は「一回しか会わないかもしれないからしっかりそこに尽くしなさい」という意味だよね。茶の湯の世界でも一期一会ってあるからね。僕の場合は、縁を感じ、繋がりの重要性を強く感じた。

よくレストランへ「面接してください、お願いします」って人が来るんですけど、断るとそれっきり。本当に縁を感じて繋がりたいなら、何度でも会いに来る。けど、1度門前払いされて来ないんだったらそこまで本気じゃなかったってことだろうなと思うし、本気だったら何度でもコミットできるんだけどね。誰かに縁を感じたら、努力して繋がりを創らないといけないと思う。自分から繋がりをたぐり寄せる力が重要だと、小学校の卒業式の日に悟ってしまった。

Reference:成功する人は「円」より「縁」を重視する

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。

例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。

今回は、「仕事・お金の悩み」に関する名言をご紹介しました。





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”Even when it’s difficult, there’s always something to be grateful for

ー Panache Desai
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理系屋代表