本谷浩一郎『「やるべき」より「好き」を優先せよ』

by 本谷 浩一郎(プロジェクト推進アドバイザー)

優先順位という言葉があります。重要度、緊急度に応じて仕事を順位づけするという、きわめて常識的な考え方です。

しかし、私が長く働いていた外資系企業では、優先順位を重視した人よりも、「好き嫌い」や「得意」を徹底した人のほうが、高い成果を上げる結果になっていました。

「好き」な仕事や「得意」な仕事に集中すれば、仕事の効率(パフォーマンス)は間違いなく上がります。仕事に対する飽きや疲れも出にくいし、「モチベーション」は勝手に上がります。「好き嫌い」優先の人たちは、初めは周りの人からの評判も良くありません。しかし、徹底した集中で高い成果を上げるようになると、あっという間に評価は裏返ります。

「苦手な仕事でも頑張れば好きと思えるようになる」「嫌いでも辛抱していれば役に立つときがくる」などというノンビリとした考えには、まったく同意できません。「好きな分野」「得意でやりたいこと」に集中して、さっさと成果を上げたほうが、周りからも認められ、新しい仕事のチャンスがまた「好きな分野」で回ってくるからです。

好きな分野で十分な成果を上げた後に、本当に必要であれば、自分の選択として苦手な分野にチャレンジすれば効率的です。

Reference:外資系エリートは「やるべき仕事」をしない

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”When we lose one blessing, another is often most unexpectedly given in its place

ー C S Lewis
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理系屋代表