小笠原隆夫「変わることが苦手なシニア世代は、変わらなくても適応できる場所を探さなければなりません」

by 小笠原 隆夫(ユニティ・サポート代表)

自分たちの生活のためには何かをしていかなければならず、「生涯現役でなければならない」という人も増えてきています。

ではどうすればよいかと具体的に考えると、私は40代、50代といったシニア世代の人にできるのは、「どうやって新しいことを身につけるか」ではなく、「今までの経験や能力をどうやって活かして貢献するか」ということしかないと思っています。

いくつになっても新しいチャレンジをし続ける人はもちろんいますが、全体を見ればそういう人は圧倒的に少数で、多くの人ができるのは「今持っているものをどう活かすか」です。

そこで本人が考えなければならないのは、「自分の能力、経験に価値を見出してくれる人や企業がどこにいるのか」ということです。しかし、これを考えられない、想像もできないというようなシニアが、かなり多いと感じます。(中略)

その人の持つ経験、能力というのは、実際にそれが発揮されているところを見なければ、他人からはなかなか理解しづらいですが、それを本人さえ自覚できていないとなると、せっかく持っている知識や経験は埋もれてしまいます。それは本人にとっても社会にとってももったいないことです。

「変わること」が苦手なシニア世代は、「変わらなくても適応できる場所」を探さなければなりません。それがどこかを見つけ出すのはなかなか難しいことですが、まずは当事者である自分がその意識を持つことが必要ではないでしょうか。

Reference:「環境」に関する成功者の言葉#5

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、個人を取り巻く状況(環境的要因)に関する名言をご紹介しました。





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”Life is a decision conveyor. It conveys to the world the decisions that you’ve made about yourself

ー Neale Donald Walsch ”
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理系屋代表