北野唯我「何者かになるためには、1. 何かしらの独自性を持つ、2. その強さが世の中から認識されることの2つが必要」

by北野 唯我(ワンキャリア 執行役員)

多くの人が、自分が何者かになるために、まずやることといえば、自己分析ではないでしょうか。

これは方法論としては正しく、まさに自分が求めているものや、得意なことを知ることは重要です。

しかし、自己分析には決定的な弱点があります。それが「差別化の観点がないこと」です。つまり、自分の強みや、得意なことはわかったとしても、それが「コモディティではないか?」「世の中からはどう見えるのかどうか?」などの視点がない、ということです。

たとえば、ここにひとりの学生がいたとします。彼は自己分析した結果、「誰か目標に向かって頑張っている人を、横に寄り添いながら応援すること」に喜びを感じるのだと理解しました。心の底から喜べるのです。これが彼の得意で好きなことだとしましょう。

では、これをそのまま伸ばしていったとして、彼は「何者か」になれるのでしょうか?

答えは恐らくノーです。

なぜなら、差別化の視点がないから。「同じような強みを持った人」は山ほどいるからです。正確にいうと「認識されるほどの差別化ポイント」がないからです。

そもそも、「何者か」になるためには、強みを持つこと以上に、その強みがきちんと世の中から認識されていることが重要です。

どれだけ、ボールを遠くに飛ばせる技術があったとしても、野球の試合に出ない限り、世の中からその才能は認識されません。

その意味で、仮に「他者を応援する能力」がずば抜けていたとしても、それを他者が認識できる機会がなければ、世の中的には「何者か」にはなれません。当たり前の話です。

つまり、言い換えれば「何者か」になるためには、

1. 何かしらの独自性を持つ

2. その強さが世の中から認識されること

の2つが必要だということです。

そして「何者か」になるために、実は一番難しいのは、この「世の中に認識されること」です。特に、代表作が生まれるまでのプロセスをしっかり理解していないといけません。

Reference:何者かになりたければ「他己分析」から始めよう

本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと(【参考記事】語録.comとは?)。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

また、自分や人間関係、仕事、お金に関するお悩みをお持ちの方は、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事の悩み」(就活生や転職をお考えの方は「就職の悩み」)「お金の悩み」タグをご参照下さい。

あなたを、成功に導く言葉が見つかれば幸いです。





−−

”The best of all gifts around any Christmas tree, the presence of a happy family all wrapped up in each other

ー Burton Hillis ”
Top Photo By BK, on Flickr

理系屋代表