北野唯我「レア度を高めるキャリア設計を考える」

by北野 唯我(ワンキャリア 最高戦略責任者)

まず押さえておきたいのは、市場価値というものは、あくまでも相対的に決まるものだということです。

英語が得意でTOEICで800点を持っているとしても、周囲に同程度のスキルを持っている人がいたらそれほど価値はありません。しかし、英語が堪能な上にプログラミングもできる、といった専門性が加わると「レア度」が高まり、一気に市場価値が上がります。市場からの需要が高いのになかなかいない、「レア」な存在になればなるほど価値が高まる、というのが市場価値というものです。

つまり、どうやって「レア度」を高めるか、ということが市場価値を高める上でのポイントとなります。市場での「レア度」をどう高めるかを考える上で、参考にしてほしいのが、

「キャリアは20代では専門性、30代では経験、40代は人脈が重要となる」

という考え方です。

なぜ20代は「専門性」なのかというと、「専門性」というのは、誰でも学べばある程度獲得可能なスキルだからです。

「専門性というのは40代くらいでようやく身に付くものかな」などとのんびり構えている人がいますが、さまざまなライフイベントによるキャリア中断が予想される女性こそ、20代のうちにある程度の「専門性」を身に付け、実績を残しておくことが、その後のキャリアの幅を広げることにつながります。

ちなみに、「専門性」よりも獲得しにくく、レア度が高いのが「経験」です。「経験」というのは、基本的に同じものはなく、ある程度、時間がかかるものでもあるので、30代は「専門性」にプラスして「どんな経験を積んできたか」が勝負となります。そして、40代になると、「専門性」「経験」に加えて、それまでに築いてきた人脈、信頼関係が価値を持つようになってきます。

つまり、アラサーである読者の皆さんは、自分のキャリア設計を考えていく上で、まず20代に身に付けた「専門性」をあぶりだし、その上で、その「専門性」にどのような「経験」を加えて「レア度」を高めていけばいいのかを考えればいいというわけです。

Reference:「転職の思考法」著者に聞く 自信がない私の市場価値

本ブログでご紹介している名言や格言は、成功するために必要な8つの要素に関するものです。

8つの要素とは、自分が好きなことをやりたいと思う『自己承認』、他者に認められたいと思う『他者承認』、自分ならできると思う『自己効力感』、実現させたい『目的』、目的を実現させるための『行動』、自分が正しいと信じている『信念』、先天的資質や能力、性別などの『個人的要因』、自分を取り巻く『環境的要因』のこと(【参考記事】語録.comとは?)。

“何をやっても上手くいかない” “毎日がつまらない” “やりたいことが見つからない” “どんな仕事に向いているかわからない” と感じるのは、あなたの考え方(信念)や目的を実現させる方法(行動)、自分を取り巻く状況(環境的要因)など、いずれかの要素に問題がある可能性がありますので、8つの要素に関する名言や格言を参考にしてみて下さい。

いずれかの要素で参考になる言葉が見つかれば、それが今のあなたにとって、必要な考え方になります。その言葉を取り入れることで、成功に近づくことが出来るでしょう。

なお、各要素は、ブログ記事のタグになっているので、要素ごとの名言や格言を簡単に参照することができます。

また、自分や人間関係、仕事、お金に関するお悩みをお持ちの方は、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事の悩み」(就活生や転職をお考えの方は「就職の悩み」)「お金の悩み」タグをご参照下さい。

あなたを、成功に導く言葉が見つかれば幸いです。





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”Remember that man lives only in the present, in this fleeting instant, all the rest of his life is either past and gone, or not yet revealed

ー Marcus Aurelius ”
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理系屋代表