ヘーゲル「量が質を決め、質が良くなれば、量も増える」

byヘーゲル(哲学者)

例えば、SBI証券がネット証券で圧倒的なシェアを獲得できた要因には、ドイツの哲学者・ヘーゲルの影響があるという。

「2000年前後に、規制緩和によって、ネット証券がたくさん生まれました。その激しい競争のなかで、どんな戦略を取れば勝ち抜けるのか――。ヒントを得たのが、ヘーゲルの本にあった『量質転化の法則』でした。量が質を決め、質が良くなれば、量も増える。このことに関しては、毛沢東も『矛盾論』の中で、『量の蓄積は質を規定する』と似たようなことを述べています」

この『量質転化の法則』をネット証券会社に当てはめ、実行したのが、売買にかかる手数料を圧倒的に安くすることだった。「これでは利益が出ない」というところまで手数料を下げたという。

「その結果、多くのお客様を獲得でき、それによってサービスの質も良くなって、ますますお客様が増えるという好循環を作り出せたのです。

この『量質転化の法則』は私の事業戦略の一つの基本観であり、その後のSBIグループの経営にも影響を与えています。2018年6月より開始した仮想通貨の現物取引サービスに関しても、業界最狭水準のスプレッド(※売値と買値の差のこと)で提供しています。

古典には、永い時を経て読み継がれてきた『不変の原則』が詰まっているのです」

どうすれば会社は伸びるのか、あるいは潰れるのか。どんな人材を登用すべきか。こうした話もまた、古典にヒントがある、と北尾氏は言う。

「たとえば、中国古典を読めば、中国の王朝の歴史を通じて、どうやったら国が栄え、国が潰れるかを学べます。このような組織を運営する要諦は、今も昔も変わりありません。ビジネスパーソンなら古典に触れておかなければ損ですよ」

Reference:古典には、ビジネスのヒントがすべて書かれている!

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理系屋代表