デール・カーネギー「常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える」

byデール・カーネギー(作家)

「相手の欲しがっているものなんて人それぞれでは?」と思う人もいるかもしれない。カーネギーはその疑問に対し、「相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物」である、とその理由を解説していく。

人間が行動を起こすなかで、最も強い衝動のひとつとされる「自分が重要人物でありたい」という欲求、すなわち“自己の重要感”に着目し、それを満たしてあげることが大切なのだと説く。

この欲求は、食欲や睡眠欲と同様にとても強い欲求でありながら、自分で解消できるものではない。他者とのコミュニケーションが必要となるため、自分だけで満たされることがない。だから、あなたが相手の「自己の重要感」を満たしてあげることが効果的なのだと続ける。

そして、相手の“自己の重要感”を満たしてあげるために有効な手段となるのが、「褒めること」だとカーネギーは言う。ただ、闇雲に「すごいね」と褒めるのではない。どんな小さな部分でもいいので、決して批判せずに心から、そして具体的に称賛するのが大切だという。

カーネギーは「本書から“常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える”という、たったひとつのことを学び取っていただければ、成功への第一歩がすでに踏み出されたことになる」と述べている。

Reference:不朽の名作、カーネギーの「人を動かす」 その本質と唯一の方法とは

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理系屋代表