Helen Keller It all comes to this: the simplest way to be happy is to do good

井伊直弼「一期一会は茶道の心得」

by 井伊 直弼(第15代彦根藩主)

滋賀県にある国宝彦根城に行ってきました。

最寄り駅であるJR彦根駅を降りると、出迎えてくれるのが、大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出ていた、彦根三十五万石初代藩主であり、徳川四天王の井伊直政公の銅像です。

現在、天守が残っている城は12城あります。

そのうち、国宝に指定されているのが、長野県松本市にある松本城、愛知県犬山市にある犬山城、兵庫県姫路市にある姫路城(←世界遺産)、そして、今回僕が行った滋賀県彦根市にある彦根城の4城です。

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彦根城へは、JR彦根駅から歩いて15分くらいです。

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市役所近くの石材店で、彦根市キャラクターの「ひこにゃん」を発見w

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しばらく歩くと、石垣と櫓(やぐら)が見えてきました。

ちなみに、右側の櫓は「開国記念館」になっていて、彦根城の歴史やお隣の佐和山城と石田三成に関する資料が展示されています。

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さらに歩くこと5分。

彦根城に到着しました!

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この橋を渡れば料金所ですが、渡る前に、看板で「ひこにゃん」の登場スケジュール(1日3回公演)をチェックしておきます。

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料金所で料金を払って、いざ出発!

と思いきや、待ち構えていたのは、やはり坂。

石段1段1段の幅が広く、また登るに連れて傾斜が急になっていて登りにくくなっています。

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坂を登り切ると、石垣と櫓が見えてきました。

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櫓へは、廊下橋の下をくぐったすぐ左手にある石段をあがり、廊下橋を渡って入ります。

でも、実はこれ、堀切(ほりきり)と呼ばれていて、城を敵から守る手段の一つなんです。

有事の際に、橋を落としてしまえば、敵はこの石垣を登らざるを得なくなりますよね。

このように、お城の作りって、実はものすご〜く考えて作られているんです!

で、これが左手にある石段。

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石段を登りきると、櫓への入り口が見えてきました。

ここで注目してほしいのは、石垣です。

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橋の左右で、色も積み方も違っているのがわかりますか?

これは、江戸時代末期(1854年)に行われた石垣の修復工事が原因なんです。

ちなみに、右側は築城当時(1607年)に用いられた「牛蒡積み(ごぼうづみ)」と呼ばれる積み方、左側は修復工事の際に用いられた「落とし積み(おとしづみ)」と呼ばれる積み方になります。

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廊下橋からの風景。

奥にポコッと膨らんで見える山は「佐和山(さわやま)」です。石田三成の居城、佐和山城があったところ。

櫓をくぐると、また石段w

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坂の途中にある聴鐘庵(ちょうしょうあん)。

聴鐘庵とは、鐘楼のとなりにあるお茶屋さんのことです。

お茶と言えば、第15代彦根藩主であり、安政の大獄(あんせいのたいごく)でも有名な井伊直弼(いいなおすけ)公が、一期一会(いちごいちえ)という言葉を広めたって知ってました?

一期一会は、一般的に「一生に一度の出会い」とか「一生に一度限りのこと」とか、日々の出会いを大切にする意味として使われますが、もとは茶道の言葉です。

一期一会の心は、信長、秀吉に茶人として仕えた茶道の開祖・千利休(せんの りきゅう)の教えと言われていて、千利休の弟子の山上宗二(やまのうえ そうじ)の著書「山上宗二記」の中の「茶湯者覚悟十躰(ちゃのゆしゃかくごじゅってい)」に、「一期に一度の会」というものがあります。

その言葉を彼は、自分の茶道の一番の心得として、一期一会という言葉にして世の中に広めたわけです。

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ようやく坂を登りきりました。

右側に見える櫓が天守へ続く最後の門です。左側に天守も見えてますね。

次回、いよいよ天守に入ります。




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”It all comes to this: the simplest way to be happy is to do good.

ー Helen Keller
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理系屋代表