永田和宏「二つを選択する必要ができてきたときは、おもしろいほうから選べ」

by 永田 和宏(京都大学 名誉教授)

何か人生の生き方の選択を迫られたとき、あるいはそれほど重大事でなくとも、自分の生活にかかわる、あるいは研究にかかわる選択をする機会が訪れたとき、〈安全なほうをとるか、おもしろいほうをとるか〉、どちらを優先するかは、その人間の生き方にとって、きわめて大きな意味を持つはずである。とくに進路選択にかかわる場合は、その後の人生をどうやり過ごすのかに直結する問題である。

私は学生たちに、二つを選択する必要ができてきたときは、取り敢えずは〈おもしろいほう〉から選べと言い続けている。おもしろいほうから選べば、たいていはうまく行かなくて、別の選択を迫られることになるほうが多い。しかし、それで失敗しても終わりではない。たいていの場合は、選択の変更がやむなしとなったところで、遅すぎるということはない。

しかし、最初から安全なほうを選んだ場合には、それで何かが変わるという可能性はきわめて低い。常に安全なほう、安全なほうと選び続けていく人生は、どんどんその人間の人生を小さなものにしていくだろう。それは、私には耐えがたく退屈なものに思えてしまうのである。これはまあ、気質の問題だから人それぞれでいいのだが、いったんは、自分の可能性にチャレンジしてみることは、一回しかない「自分だけの人生」を生きるうえで、大きな意味を持っていると、私は個人的に思っている。

ー 知の体力

Reference:若い人は一度、「落ちこぼれ」を経験せよ 京大名誉教授からのアドバイス

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、興味や関心など、自分(自己承認)に関する名言をご紹介しました。


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”Children think not of what is past, nor what is to come, but enjoy the present time, which few of us do

ー Jean de La Bruyère
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京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、三井住友銀行に入行。理系採用に従事したことをきっかけに人材ビジネスを開始。以来、10年以上、一貫して理系に特化した就職、採用支援に携わる。理系のキャリアの魅力をより多くの人に知ってもらいたいとの想いから、理系屋(http://rikeiya.com/)を設立。理系学生の就職、採用支援に加え、中高生や保護者を対象に、理系に関するキャリア教育を行う。 【運営サイト】名言や格言によるキャリア支援サイト〜語録.com(http://career56.com/)、理系就活のプロが理系就活のお悩みを解決〜理系就活一問一答(http://rikeishukatsu-q-a.com/)、「数学は社会で、役に立つの?」を解説〜(https://ameblo.jp/rikeiya-com/)【関連書籍】「自分を活かす」進路を選ぶ! 最新理系就職ナビ(https://amzn.to/2FaJbj8)