新庄剛志「バットを置きなさい」

by 新庄 剛志(元プロ野球選手)

──ヒルマン監督のエピソードのように、ジャンルを問わず人がブレークスルーを果たす時というのは、人との出会いが非常に大切なのだと実感させられます。森本さんの場合、新庄剛志選手についても、同様のことが言えそうですね。

そうですね。たとえば新庄さんに関して言えば、世間的に注目されやすいパフォーマンスやファンサービスもそうですが、僕は野球人としてのセルフイメージを大きくしてもらったことが忘れられません。

僕は当初、練習すればするほどうまくなると思い込んでいたのですが、そんな僕に新庄さんは、「バットを置きなさい」と言ったんです。「あれだけ練習しても打てねえんだったら、今のお前に必要なのは、バットを置いて頭を使うことじゃないのか」というわけです。

──興味深いエピソードですね。その言葉にはどのような意図が込められていたのでしょう。

これはきっと、「自分はどんな選手になりたいのか、頭を整理して一度見つめ直したほうが、結果につながるんじゃないか」と伝えたかったのだと思います。要は、頭でっかちになってしまってパフォーマンスに悪影響が出るのなら、もっと自信を持てる方向に切り替えるべきだ、ということでしょう。

たとえば、僕が三振してシュンとして戻ってくると、「お前、自分が監督だったらどういう選手を使いたい? 三振してシュンとして帰ってくる選手より、三振しても『次は打てますよ!』って堂々としている選手のほうが使いたいだろう?」と話してくれたのも新庄さんでした。

Reference:「目的」に関する成功者の言葉#3

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、実現させたいこと(目的)に関する名言をご紹介しました。


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”Train your mind to perform under pressure — shift your narrative

ー Simon Sinek ”
Top Photo By BK, on Flickr

『語録.com』『理系就活一問一答』開設者兼管理人。京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、三井住友銀行に入行。預金・為替・融資業務から、銀行システムの企画開発、新卒採用活動まで幅広く従事。退職後は、中小企業向け財務コンサルティング及び金融業界志望者向け就職支援会社設立。現在は、理系ナビのキャリアアドバイザーとして、理系学生の就職やキャリアに関するアドバイスを行う。理系就活支援歴10年。大学講演含め、就活セミナー開催実績100回以上。支援学生数は延べ1500名超。