川上浩司「プロセス自体が、ユニークさを生み出す秘訣」

by 川上 浩司(京都大学 デザイン学ユニット特定教授)

素振りを100回やった人よりも1000回やった人の方が、習熟度は高まるだろう。しかし、何の効果も得られない間違ったやり方だと、習熟しないどころか肩を壊してしまうかもしれない。単一な経験は、一生継続しても成長につながらない可能性が高い。自分にとって正しいやり方かどうかに関しては、多様なやり方を試した方が正解を見つけやすくなるのだ。あらゆるバリエーションを試し、失敗をする中でようやく「自分にとっての正しいやり方=本物」に出合える。

偶然、すぐに本物に出合えたとしよう。それは幸運でも何でもない。さまざまな経験をする機会が省略されてしまったため、今後自分が本物になる機会を奪われるとも考えられるからだ。たった1つの解決法を実行するのでは機械と同じで、そこからユニークさやあなたらしさは獲得できない。たったひとつの解決法で得た結果は、進化も成長も伴わない。要は飛躍がないのだ。

一直線に結論にたどりつかずに遠回りをしたり、行き来を繰り返したりすることが、深く考えるということである。その行為自体に、自分だけのユニークさを発見するヒントが隠されている。そして、そのユニークさこそが自分だけの強みになってくれる。

Reference:「個人」に関する成功者の言葉#5

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。今回は、そのうちの1つ、先天的資質や能力、性別など(個人的要因)に関する名言をご紹介しました。



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”You attract what you are, not what you want. If you want great, then be great

ー Author Unknown ”
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『語録.com』『理系就活一問一答』開設者兼管理人。京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、三井住友銀行に入行。預金・為替・融資業務から、銀行システムの企画開発、新卒採用活動まで幅広く従事。退職後は、中小企業向け財務コンサルティング及び金融業界志望者向け就職支援会社設立。現在は、理系ナビのキャリアアドバイザーとして、理系学生の就職やキャリアに関するアドバイスを行う。理系就活支援歴10年。大学講演含め、就活セミナー開催実績100回以上。支援学生数は1500名超。