人が悩む3つの要素

人の悩みは、大きく3つのカテゴリーに分けられる。「自己」「人間関係」「仕事・お金」である。例えば、「自己」に関する悩みとは、自分の能力や健康のこと、「人間関係」に関する悩みとは、交友のこと、「仕事・お金」に関する悩みとは、業務内容や給与のこと。

では、なぜ3つに分類されるのか。その理由は、T理論の「自己承認」「他者承認」「自己効力感」を考えれば明らかになる。

「自己承認」とは、自分の好きなことをやりたいと思うこと、「他者承認」とは、他者に認められたいと思うこと、「自己効力感」とは、自分ならそれらをできると思うこと。言い換えると、「自分のこと」、「自分と他者のこと」、「自分と他者に貢献すること」と考えることができる。

つまり、「自己承認」は自己、「他者承認」は人間関係と捉えることができる。「自己効力感」に関しては、他者を他社と考えると、他社に貢献することが仕事であり、仕事の対価が給与なので、「仕事・お金」と捉えることができる。

人間は、人から感謝されたり、何らかの形で人や組織、社会の役に立てていると実感できたりすることで、自らの存在価値を見出し、自らを受け入れることができるといった基本的な性質を持つ。

書籍「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)で一躍有名になった心理学者のアルフレッド・アドラーは、自分を受け入れること、他者を信頼すること、他者に貢献することは相互に影響し合っていると言っている。

他者に貢献することで「自分は誰かの役に立っている」と実感することができ、ありのままの自分を受け入れることができる。ありのままの自分を受け入れることで、裏切りを怖れることなく他者を信頼することができる。

他者を信頼し自分の仲間だと思えることで、他者に貢献することができる。この自己受容、他者信頼、他者貢献の3要素は循環する関係にあるという。

Reference:AIに仕事を奪われた後、人間はどうなるのか?

ちなみに、上記の「自己受容、他者信頼、他者貢献」が、「自己承認、他者承認、自己効力感」に該当する。

また、T理論で考えると、悩みは「目的(理想)」と「行動(現実)」との差(ギャップ)であることがわかる。つまり、悩みは3つに分けられるが、共通しているのは、人は思いどおりにいかないことに悩む、ということである。

このように考えると、悩みを解決する方法は下記3つになるのだが、人類は悩みに対して、どのような英知を養っているのだろう。名言や格言を通して、今後紹介していく。

  • 理想を現実に近づける
  • 現実を理想に近づける
  • 現状を現状のまま受け入れる

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”The secret of happiness is to count your blessings while others are adding up their troubles.

ー William Penn
Top Photo By BK, on Flickr

About ゆう

理系のキャリアを研究している元銀行員