中尾隆一郎『「課題」は解決すべきだけれども、「問題」は解決せずに放置して良いケースがある』

by 中尾 隆一郎(リクルートワークス研究所副所長)

問題があるのに、それを放置した方が良い、つまり解決しない方が良いことがあるのです。不思議ですね。それはどのような場合なのでしょうか?

具体的な事例を紹介する前に、「問題」と「課題」の違いについて整理をしたいと思います。問題解決、課題解決などというように同じ意味で使っているケースも多いのですが、私は、この2つの言葉を明確に使い分けています。

「問題」は、現在起きている良くないことや、気になりごと、もやもやしていることです。一方の「課題」は、将来に到達したい「ゴール」や「あるべき姿=To Be」と現状このまま進捗した場合にその将来に到達できるだろうポイントとのギャップです。つまり、「問題」は現状のことで、「課題」は未来におこるだろうギャップだと使い分けています。

私は、「問題」が起きた際に、それが単なる「問題」なのか、「課題」なのか判断してから、解決するかどうかを判断する習慣を持っています。それを問題の課題化と呼んでいます。つまり、「課題」は解決すべきだけれども、「問題」は解決せずに放置して良いケースがあるというのが今回お伝えしたいことです。

Reference:「仕事・お金の悩み」に関する成功者の言葉#5

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。

例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。

今回は、「仕事・お金の悩み」に関する名言をご紹介しました。



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”The very cave you are afraid to enter turns out to be the source of what you are looking for

ー Joseph Campbell
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京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、三井住友銀行に入行。理系採用に従事したことをきっかけに人材ビジネスを開始。以来、10年以上、一貫して理系に特化した就職、採用支援に携わる。理系のキャリアの魅力をより多くの人に知ってもらいたいとの想いから、理系屋(http://rikeiya.com/)を設立。理系学生の就職、採用支援に加え、中高生や保護者を対象に、理系に関するキャリア教育を行う。 【運営サイト】名言や格言によるキャリア支援サイト〜語録.com(http://career56.com/)、理系就活のプロが理系就活のお悩みを解決〜理系就活一問一答(http://rikeishukatsu-q-a.com/)、「数学は社会で、役に立つの?」を解説〜(https://ameblo.jp/rikeiya-com/)【関連書籍】「自分を活かす」進路を選ぶ! 最新理系就職ナビ(https://amzn.to/2FaJbj8)