半沢直樹に学ぶ銀行読本

ゆう「プロジェクトファイナンスは邦銀のお家芸」

by ゆう(元銀行員・キャリアアナリスト)

俺は渡真利忍。君たち慶応の体育会だろ?俺も同じ。慶応の経済。(中略)

ちなみに、俺はプロジェクトファイナンス志望。バンカーになったからには、何千億っていう金を動かして、未来を左右するような大事業に関わりたいと思ってる。

花沢直樹2-1

法人が銀行から資金を借りる方法は、実はたくさんあります。

よく知られているのは、コーポレートファイナンスと呼ばれるものです。

コーポレートとは会社のこと。つまり、コーポレートファイナンスとは、会社の信用力でお金を借りる方法です。個人でいうと、住宅ローンみたいなものです。住宅ローンって、個人の信用力でお金を借りますよね。

一方、渡真利がいうプロジェクトファイナンスとは、法人が行うプロジェクトの信用力でお金を借りる方法です。

ここでいうプロジェクトとは、発電所や道路、鉄道建設など、数百億〜数千億円単位の資金を必要とする案件のことです。プロジェクトファイナンスは、新興国など成長著しい国、最近でいうとアジアで増えています。

プロジェクトファイナンスの2014年1-12月実績は、三菱東京UFJ銀行が、案件数139件、組成額162.3億ドルで3年連続の世界一になっています(出典:2015年3月期決算説明会資料)。

ちなみに、2位には案件数112件、組成額134.5億ドルで三井住友銀行、3位には案件数80件、組成額98.5億ドルでみずほ銀行が入っています。日本の銀行頑張ってますね。

ただ、インフラが既に整備されている日本では、プロジェクトファイナンス案件はそう多くありません。ですが、プロジェクトファイナンスに似た手法はよく用いられています。

それがドキュメンテーションローンと呼ばれる手法で、プロジェクトファイナンスの手法を一般企業の案件に取り入れたものです。

一般企業向きなので、案件の金額は、数億円〜数十億円程度です。ただ、「企業の信用力でお金を貸せないけど、やってるプロジェクトは魅力的」といった場合には、企業は銀行からお金を借りることができます。

このように資金調達は、一般的に知られているコーポレートファイナンスだけではありません。様々な方法があるんです。

また、銀行には資金調達だけでなく、資金管理方法、資金運用方法に関する商品やサービスもたくさんあります。今後はこうしたことも紹介していければと思っています。

Reference:TBS

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銀行出身のキャリアアナリスト