ジョン・D・クランボルツ「偶然の出来事を柔軟に受けいれた方が、充実したキャリアを描ける」

by ジョン・D・クランボルツ(スタンフォード大学 教授​)

運や偶発性で、大事な仕事やキャリアを決めていいのか? 確かに、仕事は大事です。だからといって、慎重になりすぎ、働く前から自分の思い込みにこだわりすぎるのはもっと危険だと思います。そもそも、人の人生も会社経営も、思わぬ出会いや偶然の連続でできています。そして、この時代この国に、この肉体やパーソナリティをもって人間として産まれてきたこと自体が、何よりの偶然です。僕たちは様々な不可抗力や偶然の連続の中に、生きた形跡を残そうとしているに過ぎません。

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した「計画的偶発性理論」では、想定しなかった偶然の出会いや出来事を柔軟に受けいれ、時にはダイナミックな方向転換をできる人のほうが、結果として満足のいく職業人生を歩み、充実したキャリアを描けていると報告しています。社会情勢がコロコロと変わる時代です。40年後の環境やその時のゴールイメージなんて、どんなに厳密に描いたところで、それこそただの幻想です。目標設定・逆算主義に縛られることが、職業人生・ライフキャリアの危機を招くことは容易に想像できます。

だからといって、何も考えなくていい、いい加減でいいと言いたいのではありません。これからの時代に大切なのは、その時々の偶然の出会いや経験、さまざまな変化と向き合いながら絶えず模索し続けることで、表面的にはやわらかく、内面には芯のある人生をつくっていくということだと思います。それは、自分が「自分の人生」のオーナーとして、責任をとるということです。大切なのは、“生涯に渡るプロセス”であり、入口は、あくまで入口に過ぎません。

Reference:【就活生向け】「仕事・お金の悩み」に関する成功者の言葉#4

人生をよりよく生きるために必要なTサイクルの8つの要素。そのうちの3つ、「自己承認」「他者承認」「自己効力感」から、人の悩みは、大きく3つのカテゴリー、「自己の悩み」「人間関係の悩み」「仕事・お金の悩み」に分けることができます(参考記事:「人が悩む3つの要素」「人が悩む3つの要素#2」)。

例えば、「自己の悩み」とは、自分の能力や健康のこと、「人間関係の悩み」とは、教育や交友、子育てのこと、「仕事・お金の悩み」とは、キャリアや給与のこと。

今回は、就活生に向けて、「仕事・お金の悩み」に関する名言をご紹介しました。


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”The only meaningful thing we can offer one another is love. Not advice, not questions about our choices, not suggestions for the future, just love

ー Glennon Melton ”
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『語録.com』『理系就活一問一答』開設者兼管理人。京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、株式会社三井住友銀行に入行。個人及び法人営業にて、海外進出支援、ビジネスマッチング、事業承継・組織再編支援、M&Aのアドバイザリー等の案件に従事した他、ストラクチャードファイナンスやシンジケートローン、資産流動化等を活用した戦略の立案実行支援、新卒採用、プロジェクトマネージャーとしてリスク管理や市場部門システムの企画開発に従事。退職後は、個人事業主として、金融業界志望者向け就職支援、及び、中小企業・個人事業主向け財務コンサルティングに従事。また、株式会社ドリームキャリアでは、理系ナビキャリアアドバイザーとして、理系に特化した就職支援・採用支援に従事。現在は、株式会社コトラにて、理系学生の就職やキャリア支援の他、金融やコンサル、IT、経営層向けの転職支援を行う。理系就活支援歴は10年。大学講演含め、就活セミナー開催実績100回以上。支援学生数は1500名超。